サッカーでよく聞く「デュエル」とは?その意味と理由について詳しく解説します。

用語解説

サッカー中継や解説番組を見ていると、「デュエル」という言葉を耳にしませんか?

「なんとなくボールの奪い合いのことだとは思うけど、普通の守備と何が違うの?」

「日本代表の遠藤航選手は、海外で『デュエル王』と呼ばれていたけど何がすごいの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いはずです。

実はこの「デュエル」という言葉の意味を正しく知るだけで、サッカー観戦の面白さは劇的に変わります。特に、遠藤航選手のような「守備的ミッドフィルダー」の貢献度が、手にとるように分かるようになるからです。

この記事では、以下の3つのポイントを分かりやすく解説します。

  • サッカー用語「デュエル」の本当の意味
  • なぜデュエルに勝つとチームが強くなるのか
  • 遠藤航選手をはじめとする、日本のすごい「デュエル自慢」の選手
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サッカー用語「デュエル(Duel)」の意味とは?

「デュエル(Duel)」とは、元々はフランス語で「決闘」を意味する言葉です。西部劇のガンマンが1対1で撃ち合うような、真剣勝負のイメージですね。

これをサッカーに置き換えると、「1対1の局面でのボールの奪い合い」を指します。

具体的にはどんなプレー?

単にタックルをするだけでなく、以下のようなシーンはすべて「デュエル」に含まれます。

地上戦:ドリブルで仕掛けてくる相手からボールを奪う

空中戦:ゴールキックやクロスボールに対して、ヘディングで競り合う

ルーズボール:どちらのボールでもない「こぼれ球」を、体をぶつけてマイボールにする

つまり、組織的な守備ではなく、「目の前の相手とガチンコで戦って、ボールを自分のものにするプレー全般」がデュエルなのです。

なぜ、デュエルが重要視されるのか?

近年、データ分析が進んだサッカー界で、デュエルの勝率は「勝敗を分ける最も重要なデータの一つ」と言われています。

  • デュエルに勝ってボールを奪う
  • 相手の攻撃が終わる
  • 自分たちの攻撃が始まる

デュエルに勝つ回数が増えれば増えるほど、自分たちがボールを持っている時間(攻撃時間)が増えます。逆に、デュエルに負け続けると、ずっと相手に攻められ続けることになります。

デュエルの勝敗が試合の流れを大きく変えることになるのです。

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遠藤航は何がすごいの?「デュエル王」と呼ばれる理由

「デュエル」という言葉を日本で有名にしたのが、日本代表キャプテンの遠藤航(えんどう わたる)選手です。

彼はなぜ世界最高峰のリーグで評価され、「デュエル王」という称号を得たのでしょうか?

そのすごさを3つのポイントで解説します。

① ブンデスリーガで「2年連続1位」の実績

遠藤選手が「デュエル王」と呼ばれる最大の理由は、ドイツ・ブンデスリーガ(シュトゥットガルト所属時代)での圧倒的な実績にあります。

なんと、2020-21シーズン、2021-22シーズンの2年連続で「デュエル勝利数1位」を記録したのです。

②「予測」と「ポジションの取り方」の技術

遠藤選手は、守備の1対1でボールを奪い切るためには、従来の「飛び込まない」守備ではなく、自ら積極的に「飛び込む」意識を持つことが重要だと述べています。

ボールが動いている間に素早く間合いを詰め、相手が自由にコントロールできる時間を奪うことが勝利の鍵となるそうです。

  • ボールの移動中に距離を詰める
  • 相手が触れた瞬間を狙う
  • 自分の間合いを把握する

③ 試合への貢献度

もし彼が抜かれてしまえば、一気にピンチになります。

しかし、遠藤選手が高い確率でボールを止めてくれるため、前線の選手は守備に戻る体力を温存し、ゴールを決めることに集中できるのです。

まさに「縁の下の力持ち」チームの勝利には欠かせない存在と言えます。

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遠藤航だけじゃない!デュエルに定評がある日本人選手

「デュエルが強い日本人」は遠藤選手だけではありません。

遠藤選手の活躍によって「日本人も戦える」ことが証明され、今では多くの日本人選手が激しいリーグで結果を残しています。ここでは、2025年現在、特に注目したい2人の選手を紹介します。

① 佐野海舟(マインツ/ドイツ)

一人目は、ドイツ・ブンデスリーガのマインツで活躍する佐野海舟(さの かいしゅう)選手です。

  • とにかく広範囲を走り回り、ボールを回収する能力がずば抜けています。
  • 2024-25シーズン以降、ブンデスリーガの「ボール奪取数」や「デュエル勝率」で上位にランクイン

危機察知能力に長け、相手の攻撃の芽を摘み取るプレーは圧巻です。遠藤選手とはまた違った、スピードと機動力を活かしたデュエリストと言えます。

佐野海舟は欧州5大リーグでデュエル上位に! 遠藤航に続く“新デュエル王”へ | サッカーキング
かつては「インテンシティ」というフレーズが使われ、「強度」と表現されることもある。近年よく耳にするワードとしては「デュエル」というものがあるだろう。  現代サ···

② 稲垣祥(名古屋グランパス/Jリーグ)

二人目は、Jリーグ・名古屋グランパスの心臓、稲垣祥(いながき しょう)選手です。

  • Jリーグ屈指のフィジカルとスタミナを持ち、球際(たまぎわ)の強さは国内トップクラスです。
  • 2025年シーズンのJ1リーグにおいて、デュエル勝利数132回という驚異的な数字を記録し、リーグ全体でもトップの成績を残しました。

30代を迎えてもその運動量は衰えることを知らず、守備だけでなく、奪ったボールをそのままゴールにつなげる決定力も持っています。

Jリーグを観戦する際は、ぜひ彼の「戦う姿勢」に注目してみてください。

紹介選手の比較(2025年時点)

選手名所属クラブプレースタイル
遠藤 航リヴァプールFC予測で相手を封じる「元祖・デュエル王」
佐野 海舟1.FSVマインツ05広範囲をカバーし、素早くボールを回収する機動力
稲垣 祥名古屋グランパス圧倒的な対人強度とスタミナでJリーグで活躍
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記事のまとめ

今回は、サッカーの重要なキーワード「デュエル」について解説しました。

記事のポイントをまとめます。

  • デュエルとは、「1対1のボールの奪い合い」のこと
  • デュエルに勝つと、守備が安定し、攻撃のチャンスが増える
  • 遠藤航選手は、ドイツで2年連続1位になった実績を持つ「デュエル王」
  • 佐野海舟選手や稲垣祥選手など、日本には他にもすごいデュエリストがいる

次に試合を見る時は、ぜひボールの行方だけでなく、「選手同士の体がぶつかるデュエルの瞬間」にも注目してみてください。

今までとは違った、サッカーの熱い面白さが見えてくるはずです!

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