サッカー中継や解説動画を見ていると、「クリーンシート」という言葉を耳にすることはありませんか?
「勝ったのは分かるけど、クリーンシートって具体的に何がすごいの?」「ただの無失点とは違うの?」
そんな疑問を持つ方も多いでしょう。
実はこの言葉、ゴールキーパー(GK)やディフェンダーにとっては、自身のゴール数と同じくらい価値のある「勲章」なのです。
今回は、サッカー観戦をより深く楽しむためのキーワード「クリーンシート」について、言葉の意味からJリーグの偉大な歴代記録、そして2025年シーズンを彩った鉄壁の守備陣まで詳しく解説します。
- クリーンシートの正確な意味と語源
- なぜクリーンシートは「すごい」のか
- Jリーグで最も多くのクリーンシートを達成した選手とクラブ
クリーンシートとは?何がすごいの?

まずは言葉の意味と、なぜサッカーにおいて重要視されるのかを見ていきましょう。
クリーンシートの意味と語源
クリーンシート(Clean Sheet)とは、サッカーの試合で相手チームに得点を許さず、「無失点」で試合を終えることです。

これらはすべて、自チームの失点が「0」なのでクリーンシートです。日本では「完封(かんぷう)」とも呼ばれます。
この言葉の由来は、昔のスポーツ記録のつけ方にあります。
かつて、スタジアムの記録員が得点を紙(シート)に書き込んでいた時代、失点しなかったチームの失点欄は何も書かれず、「真っ白(Clean)な状態」だったことから、「クリーンシート」と呼ばれるようになったと言われています。
なぜ「クリーンシート」はすごいのか
サッカーは、1点を争うスポーツです。 90分間という長い時間、一瞬も気を抜かずにゴールを守り抜くことは簡単ではありません。
たった一度のパスミス、一瞬の判断の遅れが失点につながるスポーツにおいて、終了のホイッスルが鳴るまで「0」を維持することは、GK一人の力では不可能です。
守備陣の連係、そしてチーム全体のハードワークが合わさって初めて達成できる、まさに「チームの守備力の証明」なのです。
- 負けないことが確定する(勝ち点1以上が保証される)
- DFラインとGKの連携(れんけい)が取れている証拠
- チームに自信とリズムをもたらす
ハードワーク:試合中に献身的(けんしんてき)に走り、チームのために動くこと
Jリーグの最多記録

では、Jリーグではどのような「鉄壁」の記録が残されているのでしょうか。歴代の偉大な記録と、最新2025年シーズンのデータを見てみましょう。
歴代クリーンシート数(GK個人通算)
Jリーグ30年以上の歴史の中で、積み上げられた偉大な記録です。特に2025年、ついに前人未到の領域へ到達した選手がいます。
| 順位 | 選手名 | 試合数 |
|---|---|---|
| 1位 | 西川 周作 | 200(継続中) |
| 2位 | 曽ヶ端 準 | 169 |
| 3位 | 楢崎 正剛 | 163 |
浦和レッズの西川周作(にしかわしゅうさく)選手が、2025年3月にJ1通算200クリーンシートという金字塔を打ち立てました。38歳を超えてもなおトップパフォーマンスを維持する、まさに「生きる伝説」です。
Jリーグ最多クリーンシートクラブ(シーズン単位)
「1シーズンでどれだけ守り抜いたか」という記録では、2021年の名古屋グランパスが圧倒的です。
クラブ:名古屋グランパス(2021シーズン・最終順位5位)
記録 :21試合(38試合中)
GK :ミッチェル・ランゲラック
全38試合のうち、半分以上を無失点に抑えるという驚異的な記録です。
2025年シーズン クリーンシート数トップ3
そして、直近の2025年シーズンに最もゴールに鍵をかけたGKたちは以下の通りです。
| 選手名 | 所属クラブ | 試合数 |
|---|---|---|
| 小島 亨介 | 柏レイソル | 19試合 |
| マテウス | 東京ヴェルディ | 17試合 |
| 早川 友基 | 鹿島アントラーズ | 16試合 |
特に柏レイソルの小島亨介選手は、シーズン19回という歴代記録に迫る数字を残しました。「柏の堅守」を象徴する、2025年を代表する守護神と言えるでしょう。
記事のまとめ
今回はサッカーの「クリーンシート」について解説しました。
- クリーンシートとは「無失点試合」のこと
- 由来は、記録用紙に失点が書かれず「真っ白(Clean)」だったことから
- Jリーグ歴代GK1位は西川周作選手
- シーズン最多記録は2021年名古屋グランパスの21回
- 2025年は柏レイソルの小島亨介選手が19回
派手なゴールシーンの裏で、GKやDFたちが体を張って守り抜く「0」
次にスタジアムやテレビで試合を見る際は、ぜひ「今日はクリーンシート達成なるか?」という視点でも応援してみてください。きっと、試合終了のホイッスルの瞬間に、違った感動が味わえるはずです。
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