2025年10月14日、サッカー日本代表が強豪ブラジルを3-2で下し、過去の対戦成績で一度も勝てていなかった相手からの金星に、日本中が歓喜に沸きました。
「格上のブラジルに勝ったことで、FIFAランキングのポイントはどれくらい獲得できて、順位はどう変わるのだろう?」
同時に、多くの方がこう思ったのではないでしょうか?
この記事では、FIFAランキングのポイントの計算方法を、やさしく誰にでも理解できるように一つひとつ丁寧に解説していきます!
- 現在のポイント計算方法の全貌(2018年改訂版)
- 親善試合とワールドカップでのポイントの大きな違い
- 日本がブラジルに勝利して獲得した実際のポイントについて

FIFAランキングのポイント計算方法

現在のFIFAランキングは、2018年に導入された「SUM方式」という計算方法で算出されています。
これは、試合前の保有ポイントに、試合の結果によって得られるポイントを足したり引いたりする、非常にシンプルな仕組みです。
試合後のポイント = 試合前のポイント + I × (W – We)
この式さえ理解すれば、FIFAランキングの全てがわかります!
これから、式の中の各項目「I」「W」「We」を一つずつ解説していきます。
イロレーティング(Elo rating system)
現在の計算方法は、2018年のロシアワールドカップ後に変更されたものです。
それ以前は過去4年間の成績を平均する方法が採用されていましたが「ランキングを維持するために、ポイントが下がるリスクのある親善試合を避ける」といった戦略的な行動が可能になるという問題点がありました。
この問題を解決するため、現在の方式ではチェスなどの二人対戦ゲームで実力評価に使われる「イロレーティング(Elo rating system)」という考え方が導入されました。
このシステムは、試合ごとの結果がダイレクトにポイントに反映されるため、より公平で、その時点でのチームの実力を正確に表すことができるとされています。
I = 試合の重要度
全ての試合が同じ価値を持つわけではありません。
例えば、親善試合よりも、ワールドカップ本大会の試合の方が、はるかに重要度が高く設定されています。
この試合の重要度を示す係数が「I(試合の重要度)」です。
▼ 試合の重要度
| 係数( I ) | 試合の種類 |
|---|---|
| 60 | W杯本大会(準々決勝~決勝) |
| 50 | W杯本大会(グループステージ~R16) |
| 40 | 大陸選手権(準々決勝~決勝) |
| 35 | 大陸選手権(グループステージ~R16) |
| 25 | W杯・大陸選手権予選、ネーションズリーグ決勝T |
| 15 | ネーションズリーグ(グループステージ) |
| 10 | 国際Aマッチ期間内の親善試合 |
| 5 | 国際Aマッチ期間外の親善試合 |
この表を見れば、ワールドカップ本大会の試合がいかに大きなポイントを動かすか、一目瞭然です。
親善試合の勝利とワールドカップでの勝利では、ランキングに与える影響が全く異なることがわかります。
W = 試合の結果
次に、試合の結果に応じて与えられる係数が「W(試合の結果)」です。
勝ち、引き分け、負けで明確に数値が定められています 。
▼ 勝敗による数値
| 係数( W ) | 試合結果 |
|---|---|
| 1 | 勝利(90分または延長戦) |
| 0.75 | PK戦で勝利 |
| 0.5 | 引き分けまたはPK戦で敗北 |
| 0 | 敗北(90分または延長戦) |
PK戦での勝利は通常の勝利よりも少し低い「0.75」PK戦での敗北は引き分けと同じ「0.5」として扱われる点が特徴です。
We = 試合の期待結果
ここがFIFAランキング計算の最もユニークで重要な部分です。
「We」は、両チームの試合前のポイント差から計算される「勝利の期待値」のことです。
ひろたか勝利の期待値?
簡単に言えば、こういうことです。
格上のチームと対戦する場合
勝つことはあまり期待されていないので「We」の数字は小さくなります
格下のチームと対戦する場合
勝つことが期待されているので「We」の数字は大きくなります
そして、この「We」が、ポイントが大きく動く仕組みの鍵を握っています。
日本(格下)がブラジル(格上)に勝ったケースでは、日本の「We(勝利期待値)」は非常に小さい数字です。
「W(勝利=1) – We(小さい数字)」の結果は1に近い大きな数字になります。
これに試合の重要度「I」を掛けることで、獲得できるポイントが非常に大きくなるのです。
日本がブラジル撃破で獲得したポイントは?


それでは、今回の歴史的勝利で日本代表がどれくらいのポイントを獲得したのか、実際に計算してみましょう。
- 試合結果
2025年10月14日 国際親善試合 日本 3-2 ブラジル - 日本のポイント
19位・1640.47ポイント - ブラジルンポイント
6位・1761.60ポイント
Step 1 = 各係数を当てはめる
日本の試合前ポイント
1640.47
試合の重要度 ( I )
親善試合なので 10
試合結果 ( W )
日本の勝利なので 1
Step 2 = 勝利期待値 (We) を計算する
両チームのポイント差
1640.47 – 1761.60 = ー121.13
このポイント差を基に計算すると、日本の勝利期待値 We = 0.33
これは、両チームの実力差から「100回対戦すれば、日本が勝つ可能性は33回程度だろう」と計算されている、という意味合いです
Step 3 = 公式に当てはめて獲得ポイントを算出
獲得ポイント = 10 × (1 – 0.33) = 6.7
この計算により、日本はブラジルへの歴史的勝利で +6.7ポイント を獲得したことがわかります。
日本の合計ポイントは1647.17となりました。
もしこれがワールドカップ本大会だったら?
では、もしこのブラジル戦が親善試合ではなく、ワールドカップのグループステージだった場合はどうなっていたでしょうか?
ここで重要になるのが、先ほど解説した「試合の重要度(I)」です。
- 重要度( I )の値が、10 から50 に変わります
- 獲得ポイント = 50 × (1 – 0.33)
- 獲得ポイント = 50 × 0.67 = 33.5 ポイント
なんと、親善試合の5倍ものポイントを獲得できる計算になります。
もしワールドカップ本大会でブラジルに勝利すれば、一気に30ポイント以上を獲得し、ランキングを大幅にジャンプアップさせることが可能です。
記事のまとめ
今回は、FIFAランキングのポイント計算方法について、そして日本代表がブラジルに勝利したことで得た実際のポイントについて詳しく解説しました。
一見すると複雑に見えるランキングも、その仕組みを理解すれば、今後のサッカー観戦がより一層深みを増すはずです!
- 現在の計算方法は、試合前のポイントに増減分を足し引きする「SUM方式」
- 計算式は試合後のポイント = 試合前のポイント + I × (W – We)
- 「試合の重要度(I)」と「勝利期待値(We)」がポイントの増減に大きく影響する
これからの日本代表の試合を見る際には、ぜひ対戦相手のランキングにも注目してみてください!
「この試合に勝てば、どれくらいポイントがもらえるかな?」と考えながら応援すると、新たな楽しみ方が見つかるかもしれません。
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